2014年に公開された映画「ベイマックス」は、数々の賞を受賞し高く評価されています。
日本でも人気が高く、ディズニーランドにあるベイマックスのアトラクションではいつも多くの人が長い列を作っていますよね。
そんなベイマックスが日本で愛される理由のひとつに、「日本要素がたくさん取り入れられていて親近感が湧く」ということがあります。
ディズニー映画で日本要素が取り入れられるのってめずらしいよね?
なぜベイマックスにはたくさんの日本要素が入ってるのかな〜?
主人公の少年ヒロにはモデルとなった日本人がいるって噂よ!
本当だったら日本人として誇らしいよね〜
今回は、「ベイマックス」に日本要素が取り入れられているのはなぜなのか、そしてヒロのモデルは本当に日本人なのかについて解説していきます!
ディズニー映画はだいたい見てきましたが、中でもベイマックスは涙なしには見れない名作です!
ベイマックスと日本のつながりを一緒にチェックしていきましょう♪
ベイマックスに日本要素がなぜ取り入れられているのかを解説
アメリカで制作された映画ベイマックスに、なぜ多数の日本要素が取り入れられているのか…真相を調べてみると、次の2つのことがわかりました。
- 制作陣が日本文化に影響を受けたから
- 日本ではテクノロジーが好意的に受け取られているから
日本要素がなぜあるのか①制作陣が日本文化に影響を受けたから
ベイマックスに日本要素が取り入れられている最大の理由は、「制作に関わった人たちが日本文化を愛しているから」ということです。
日本人としてはうれしすぎる理由ですよね〜!
ディズニーのクリエイター、中でもベイマックスの制作陣には、世代的にも日本のアニメ文化に影響を受けた人が多いんだそう。
さらに日本の街並みや風景にも美しさを感じ、「ベイマックスに日本文化を取り入れることで日本への感謝を伝えたい」と話しているんですよ。
日本のアニメが海外でも人気だってことは知ってたけど、ここまでのパワーを持っていたとは…!
日本要素がなぜあるのか②テクノロジーが好意的に受け取られている国だから
もう1点、「日本ではテクノロジーが好意的(=正義)としてとらえられている」ということも、ベイマックスに日本文化が取り入れられる要因になりました。
欧米諸国では、敵側がテクノロジーを悪用するタイプの映画が多数作られていますが、日本では「テクノロジー=未来を発展させていくもの」というイメージを持つ人が多数だと、ベイマックスの監督ドン・ホール氏が語っています。
これがベイマックスの「悪に立ち向かう科学者グループ」というイメージと親和性が高かったんですね。
ベイマックスでは正義側も悪側も科学者。
「悪の科学者にヒーロー(科学者)が立ち向かう」という、技術と技術のぶつかり合いですね!
ベイマックスの日本要素5つをご紹介
ベイマックスに取り入れられている日本要素は数えきれないほど多いんですが、中でも目立っている5つをご紹介します。
- サンフランソウキョウの街並み
- ベイマックスのモデルは鈴と炊飯器
- 主人公の名前がヒロ・ハマダ
- 冒頭に出てくるキャラクターのモデルが力士
- サンフランソウキョウ工科大学のモデルは東京工業大学?
日本要素①サンフランソウキョウの街並み
ベイマックスの舞台となるのは架空都市「サンフランソウキョウ(奏京)」。
名前から推察できる通り、サンフランシスコと東京をミックスした街です。
その街並みには「日本っぽさ」がたくさん取り入れられているんですよ!
新橋みたいな高架下、渋谷や新宿みたいなネオンの日本語看板…
大きいカニの看板がついたカニ料理屋さんもあったよ!
路地裏に積まれているビールケースはどこか懐かしい光景ですし、橋のデザインが鳥居のようになっていたり、空には鯉のぼりの形をした風力発電が浮かんでいたり…
架空の都市のはずなのに、日本人なら必ず「見たことある!」と思う風景が散らばっています。
カリフォルニアのディズニーランドには「サンフランソウキョウ・スクエア」というエリアができてます!
東京ディズニーにこそ似合うのになぁ…土地さえあればなぁ…笑
あいにく東京ディズニーランド・ディズニーシーにサンフランソウキョウは再現されていません。
しかしディズニーランドのショー「ハーモニーインカラー」のベイマックスのフロートには、サンフランソウキョウに見られる日本要素がたくさん使用されているので、ぜひ見てみてくださいね。
場所取りをする際のポイントはこちらからご確認ください♪
日本要素②ベイマックスのモデルは鈴と炊飯器
タイトルロールであるベイマックスは、ロボットでありながらこれまでのロボットのイメージをくつがえす見た目をしていますよね。
白くて大きくて、空気が入ってるから柔らかいのよね!
このデザインは、日本(花園神社)の鈴と炊飯器がモデルになっているです。
- 鈴:2つの丸を線でつないだ形状がベイマックスの顔のモデル
- 炊飯器:シンプルで丸っこくかわいいのに高性能なところがベイマックスの全体イメージのモデル
鈴を顔のモデルにしようと決めたのはドン・ホール監督。
そしてキャラクターデザインを担当したジン・キム氏が日本の通販番組で見た炊飯器を「これまで見た炊飯器で一番かわいい」と気に入り、ベイマックスのデザインに採用することを決めました。
確かに米文化である日本では、炊飯器のデザインや性能が優れていますよね。
日本要素③主人公の名前がヒロ・ハマダ
映画「ベイマックス」の主人公となるのは、高校を飛び級で卒業した天才少年・ヒロです。
「ヒロ」という名前がすでに日本的ですが、さらに決定的なのは彼の苗字(ファミリーネーム)が「ハマダ」だということ。
ちなみにヒロのお兄ちゃんの名前はタダシ・ハマダ…
めちゃめちゃ日本名ですよね!
日本要素④冒頭に出てくるキャラクターのモデルが力士
「ベイマックス」の映画冒頭では、ヒロが違法なロボットファイトに参加しています。
そのロボットファイトを主催し、自らも負け知らずのファイターであるMr.ヤマは、力士をモデルとしてデザインされたキャラクターなんですよ。
さらにMr.ヤマが使用しているロボットは、頭部が戦国武将の兜みたいな形になってます!
ロボットファイトの会場自体も、時代劇に登場する賭博場のような見た目をしています。
最新のものだけでなく、幅広い時代の日本文化が取り入れられていることがわかりますね。
日本要素⑤サンフランソウキョウ工科大学のモデルは東京工業大学?
ヒロの兄タダシと仲間たちが通うサンフランソウキョウ工科大学は、東京工業大学をモデルにしているのではないかと言われています。
すずかけ台キャンパスのホールの外観はほぼそのままです!
また敵方のマークに描かれているツバメの絵が、東工大の校章に似ているという声もあるんですよ。
東工大といえば工業系分野で日本を代表する名門校。
科学による戦いを描き、日本要素を多数取り入れているベイマックスでは、東工大がモチーフの1つとして扱われていても不思議ではないですよね。
ベイマックス「ヒロ」モデルは日本人俳優のあの人!
名前や見た目から、「モデルとなった日本人がいるのでは?」と当初から言われてきた主人公のヒロ。
実は、とある日本人俳優がヒロのモデルだと言われているんですよ。
ヒロのモデルは柳楽優弥さんだと言われている
天才少年ヒロ・ハマダのモデルとなったのは、日本人俳優の柳楽優弥さんだと言われています。
柳楽さんが初出演した映画「誰も知らない」の是枝監督がディズニーのデザイナーと話したときに、「ヒロのビジュアルは『誰も知らない』からインスピレーションを受けた」と言われたんだそう。
確かに、ヒロとデビュー当時の柳楽さんの顔似てる!
ビジュアルに加え、「誰も知らない」出演時の柳楽さんはヒロと同じ14歳。
さらに史上最年少・日本人初のカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したという天才少年感も、ヒロと共通するところがありますよね。
柳楽さん自身もヒロのモデルになったことを認識している
なお柳楽さん自身も、「誰も知らない」の自分がヒロのモデルになったということを知っていて、インタビューで語ったことがあるんですよ。
ディズニーのデザイナーからこの話を聞いた是枝監督から、メールで聞いたそうです!
ベイマックスに日本要素なぜ?ヒロのモデルは日本人俳優のあの人!まとめ
今回は、ディズニー映画「ベイマックス」になぜ多数の日本要素が取り入れられているのかについて解説してきました。
- ベイマックスの制作陣が日本文化に影響を受けていたから
- 日本ではテクノロジーが好意的に受け取られているから
ベイマックスのビジュアルは鈴や日本の炊飯器がモデルになっているほか、ヒロのモデルは日本人俳優の柳楽優弥さん。
「中途半端な日本っぽさにしないために」と、制作陣は日本に足を運んで細かくリサーチをしたというので、日本人としてはうれしい限りですよね。
ベイマックスに見られる日本要素は、本記事でご紹介したもの以外にも数えきれないほどあります。
例えばヒロのおばさんの飼い猫「モチ」は、その名前もさることながら見た目も丸々とした和風の三毛猫…
我が家にも三毛猫がいるので、親近感しか湧きません!
細々とした日本要素は、ぜひご自身の目で見つけてみてください!
ディズニーランドのお昼のパレード「ハーモニーインカラー」に登場するベイマックスのフロート(台車)にも、多くの日本要素が取り入れられているので要チェックです♪
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