日本でも大ヒットを記録した「アナと雪の女王」。
続編となる「アナ雪2」も興行収入は上々…だったのですが、そのストーリーに対して「ひどい」「意味がわからない」「気持ち悪い!」というなかなか厳しい意見もあるんです。
アナ雪2、ストーリーのどんなところがひどいって言われてるの?
「意味がわからない」はともかくとして、「気持ち悪い」ってどういうこと〜?
今回は、アナ雪2のストーリーを深掘りし、「ひどい」等のネガティブな意見が出てしまう理由を解説していきます!
大ヒットしたアナ雪の続編だからこそ、厳しい目で見られた部分もあるのかも…?
それも含めて、理由を解明していきましょう!
アナ雪2のストーリーがひどいと言われる理由3選
アナ雪2のストーリーがひどいと言われてしまう理由には、大きく3つのことが挙げられます。
- 仲良くなったはずのアナとエルサが再びギクシャクしている
- 誰もお互いの話を聞いていない
- 結末が映画のタイトルと合っていない
①アナとエルサがギクシャクしていてひどい
2014年に公開された第1作目「アナと雪の女王」では、姉妹愛(=真実の愛)でハッピーエンドを迎えたアナとエルサ。
それがアナ雪2では、またもやお互いの気持ちを正直に伝えられないギクシャクした関係に戻ってしまっています。
悩みを隠そうとするエルサ、「なんで言ってくれなかったの」と怒るアナ…
どちらの気持ちもわからなくはないんですが…
アナとエルサの関係性が、前作の結末から想像したものと違っていたことに違和感を感じたアナ雪ファンは多かったようです。
②誰もお互いの話を聞いていないのがひどい
言いたいことを言えない、さらには相手の言うことをちゃんと聞いてない…
これはアナとエルサだけではなく、他のキャラクター同士の関係性に目を向けたときにも気になったポイントです。
特にひどいのはクリストフとアナなんですが…
これについては後ほど詳しく解説しますね!
会話として成り立っていないシーンが多く、見ながらつい「そうじゃないって!」「もうちょっと話聞きなよ…」と思ってしまったのは私だけではないはず。
そういったもどかしさが”たまにある”程度であればストーリーのスパイスになるかもしれませんが、話が進まないように感じるほどだと”やりすぎ”になっちゃいますよね。
③結末が映画タイトルとかけ離れているのがひどい
アナ雪2のストーリーは、映画のタイトルとかけ離れた状態で終わってしまいます。
非常にざっくり説明すると、アナとエルサは「アレンデールとノーサルドラの架け橋」の両端となることを決意します。
エルサはアレンデールの女王を退位し、氷の精霊としてノーサルドラと行動を共にすることに。
アレンデールの女王はアナに交代します。
「アナと雪の女王」ではないよね…
「アナと雪の精霊」もしくは「アナはただの女王」…?
原題は「Frozen」なので、これほどズレが大きいのは日本版だけだとも言えますが、日本のアナ雪ファンとしては「思ってたのと違う!」となってしまってもおかしくありません。
アナ雪2のストーリーは意味がわからないと言われる理由3選
「ひどい」の他にも、「意味がわからない」というネガティブな意見を持たれてしまうこともあるアナ雪2。
ここからは、アナ雪2の「意味がわからない」と言われがちなポイントを解説していきます。
- ストーリーが複雑すぎてむずかしい
- 実際にあった歴史的問題をモチーフにしているのでむずかしい
- 分かりやすい「悪者」がいない
①ストーリーが複雑すぎて意味がわからない
アナ雪2のストーリーはとにかく情報が多く、それらが複雑にからみあっています。
- エルサが魔法を使える理由
- アレンデールとノーサルドラの歴史
- エルサ&アナの両親が事故死した理由
- アナとクリストフの恋愛事情
中でも太字で表した2つは、アナ雪2のストーリーの主軸となる重要な話題です。
謎解きのようでおもしろいポイントだとも言えるのですが、複雑すぎて大人でも理解するのがむずかしいレベル。
前作アナ雪でファンになった子供たちがアナ雪2を見たら、「よくわからない」という感想を抱いてしまっても無理はありません。
②歴史的問題をモチーフにしているため理解するのがむずかしい
アナ雪2のストーリーの中で、特に「アレンデールとノーサルドラの歴史」については、実際に起こった歴史的な問題「キリスト教徒とサーミ人の対立」をモチーフにしています。
サーミ人は北欧の先住民です!
アナ雪2に登場する架空の民族「ノーサルドラ」はサーミ人をモデルにしていると正式に発表されているほか、クリストフの見た目や衣装もサーミ人の特徴や民族衣装を参考にデザインされています。
さらに「ナーナーナーヘイヤーナー」と歌われるアナ雪シリーズのオープニング曲は実はディズニーのオリジナル曲ではないんです。
サーミ人の民族音楽「ヨイク」と讃美歌からインスピレーションを受けたノルウェーの作曲家が作ったものなんですよ。
第1作目では、この曲とクリストフのデザインのみに取り入れられていたサーミ人の要素ですが、アナ雪2ではウォルトディズニーアニメーションスタジオが正式にサーミ人と契約を結び、より深く取り上げることになりました。
その結果として、ノーサルドラ(=サーミ人)とアレンデール(=キリスト教徒)の間に起こった過去の対立がストーリーの主軸の1つとして取り扱われたんです。
過去を正しく知ることは大事だけど、むずかしいのはむずかしいよね〜
③明確な悪役がいないからよくわからない
アナ雪2が「わからない」と言われる3つ目の理由は、「明確な悪役(ヴィラン)がいない」ということです。
厳密にいうと、ノーサルドラとアレンデールが対立する原因を作った過去のアレンデール国王(=エルサとアナの祖父)が悪役ということになりますが、生きている時代が違うため討伐することはできません。
真実の愛の力で呪いを解いたり、プリンセスを助けるために王子が悪役を倒したり…
そういった定番でわかりやすいディズニー映画とはちょっと違ってますね!
前作アナ雪でいうと、ハンス王子が悪役にあたり、アナとエルサの姉妹愛で危機を脱したという、いわゆる「ディズニー映画らしい勧善懲悪」の構成になっていました。
アナ雪2はこうしたストーリー構成が前作と大きく違っていたために、「よくわからない」という印象を受けた人も多いんですね。
アナ雪2が気持ち悪いと言われる理由2選
最後にこれまたちょっと残念な「アナ雪2は気持ち悪い」という評価について深掘りしていきましょう。
- クリストフがアナへのプロポーズのことしか考えてない
- エルサを呼ぶ謎の歌声が怖い・不気味
①クリストフがプロポーズのことしか考えてないのが気持ち悪い
上でもお伝えしてきたとおり、アナ雪2の主題は「エルサの魔法の謎」と「アレンデールの歴史」の二本柱です。
それにも関わらずクリストフの頭の中は、アナにどうやってプロポーズするかでいっぱいの状態…
アナにしてみたら母国の危機の真っ只中で、しかもエルサが不在となったら自分がアレンデールのために動かないといけない王族の立場でしょ…
タイミングとしてもおかしいことに加え、多数のトナカイを従えたやたら長いミュージカルシーンにも違和感を覚えた視聴者は多いのではないでしょうか。
最終的にうまくいったからよかったものの、そこに至るまでのクリストフの思考回路は「気持ち悪い」と思われても仕方ないかもしれません。
アナのことだから、問題解決に精一杯力を貸してくれたらプロポーズを断ることなんてないだろうに…って思いますけどね〜
クリストフは必死すぎてわからなかったのかな。
②エルサを呼ぶ謎の歌声が怖くて気持ち悪い
こちらは賛否両論がある、エルサを呼ぶ歌声についてです。
最終的に判明したあの声の正体は、エルサとアナの母・イドゥナの声(正確にはアートハランの河が記憶していた昔のイドゥナの声)だったのですが、それがわかるまでは不気味に感じた人も多いようです。
きれいな声だけど、エルサにしか聞こえないってところも怖いと思われるポイントの1つだったかも…
アナ雪2ストーリーひどい?わからないや気持ち悪いと言われる理由は?まとめ
今回は、アナ雪2のストーリーが「ひどい」と言われる理由について深掘りしてきました。
アナ雪2は次のような理由から「ひどい」という評価を受けてしまっています。
- 仲良くなったはずのアナとエルサが再びギクシャクしている
- 誰もお互いの話を聞いていない
- ストーリーの結末が映画のタイトルとズレている
また、ストーリーが複雑であることや明確な悪役がいないことが原因で、「意味がわからない」という感想を抱いてしまう人もいます。
実際の歴史的な問題をモチーフにしているということも、「むずかしくてよくわからない」と思われてしまう一因になっています。
その他、プロポーズのことで頭がいっぱいなクリストフが気持ち悪いとか、エルサを呼ぶ歌声が不気味で気持ち悪いと言われてしまうこともあるアナ雪2…
前作が大人気だっただけに、アナ雪2に対する期待も大きかったぶん、総合的に「ひどい」と判断されてしまった面もありそうです。
しかし大コケすることも少なくないディズニーの続編映画の中で、アナ雪2はかなりの大ヒットを記録していることも事実なんですよ。
本記事ではアナ雪2のネガティブな感想を取り上げましたが、もちろんおもしろい部分もたくさんあります!
オラフは相変わらず愛おしいキャラクターですし、「自分にできることを」と決意してからのアナはすごくかっこよくて魅力的なプリンセスでした。
個人的には、エルサが「Let it Go」を歌ったときのことを自分で黒歴史認定していたのがおもしろかったです!
あとハンスいじりも…笑
2026年にはアナ雪3も公開されることが決まっていて、引き続き目が話せないアナ雪シリーズ。
ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」にはアレンデール城や街並みが再現されていますので、遊びに行く前にぜひアナ雪2を見てみてくださいね。
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