映画「インサイドヘッド」に登場する感情のひとり、カナシミ。
青い体に青いセーター、ころんとしたシルエットとメガネが特徴のキャラクターです。
カナシミ、SNSでうざいとか嫌いとか言われててちょっと気の毒になってきた…
悲しみはネガティブな感情だけど、ちゃんと役割があるんでしょ?
それがわかれば嫌いっていう人も減るんじゃないかなぁ…
ということで今回は、インサイドヘッドのカナシミについて深掘りしていきたいと思います!
なぜカナシミはうざいと言われてしまうのか、そしてカナシミの持つ役割とは何なのか…一緒にチェックしていきましょう♪
カナシミにはちょっともどかしく感じることもありますが、私は感情たちの中でいちばんカナシミが好きです!
カナシミの魅力がたくさんの人に伝わりますように〜☆
インサイドヘッドのカナシミがうざい・嫌いと言われる理由
さっそく、インサイドヘッドのカナシミが「うざい」「嫌い」と言われてしまう理由について見ていきましょう。
- うしろ向きな性格をしている
- 否定的な発言が多い
- 行動が遅い
カナシミがうざい理由①とにかくうしろ向き
カナシミをうざいと感じる人が多い1番の理由は、カナシミの性格がとってもうしろ向きだということです。
カナシミの口癖は「私なんて」「もうだめだ」など、確かに繰り返し聞いているとイライラしてしまうようなことばかり。
特に対照的な性格を持つヨロコビからすると理解できないようで、第1作目「インサイドヘッド」ではカナシミにキツく当たるシーンもありました。
上の記事でも触れていますが、ヨロコビもまた「嫌い」と言われてしまうことが多いんです。
カナシミとは反対に前向きさですべてを片付けようとする面がうざいと思われているようなのですが、つまり「極端な性格をしているキャラクターは嫌い」と感じる人が多いということになるのでしょう。
カナシミもヨロコビも1人の人間ではなく、ライリーの中の感情のひとつなので…性格がかたよるのは仕方ないとも言えますね。
カナシミがうざい理由②否定的な発言が多い
カナシミの発する言葉は、上述したようなネガティブな口癖だけではなく、誰かの提案を否定するような発言も多く見られます。
現実の生活でも、何か言うたびに「でも〜」って反論されるとちょっとイラッとしちゃうよね…
映画を見ている側としても、せっかくお話が進みそうになったところで「でも〜」が出るともどかしく感じる人もいるでしょう。
カナシミのこういう一面も、「うざい」と思われてしまう一因になっているのではないでしょうか。
カナシミがうざい理由③行動が遅い
カナシミは行動が遅くて他の感情たちよりいつもワンテンポ遅れています。
みんなが急いでいるときでもゆっくりペースですし、挙げ句の果てには床に倒れてヨロコビに引っ張られていく始末…
まわりから見ていると、「みんなの足を引っ張っている」というふうに判断されちゃいますよね…
しかしこれも、「悲しさは少し遅れて感じることが多い」ということを表しているように思います。
怒りや喜びは瞬間的に感じることが多いですが、悲しみって後になってじわじわ感じることが多いですよね。
カナシミを「うざい」って思う人は、無意識のうちに「悲しい」という感情を遠ざけようとしてるのかな…
インサイドヘッドのカナシミがもつ役割を考察
映画を見た一部の人から「うざい」「嫌い」と言われてしまうカナシミですが、ヨロコビとW主人公をはるほどの重要なキャラクターであるのも事実です。
それでは、インサイドヘッドにおいてカナシミが持つ役割とはどのようなものなのかを考察していきましょう。
カナシミは他の感情を支える存在
まず、カナシミは他のすべての感情の根底にあるものだと言えます。
怒り、恐怖(ビビリ)、嫌悪(ムカムカ)、そして喜び…
どの感情とも、悲しみは深くつながっていて切り離すことができませんよね。
怒りを覚えた直後に悲しい気持ちになったり、過去の悲しい経験から恐怖や嫌悪を感じたり。
「うざい」と思われてしまうキャラクターなのに、切り離したり無くしたりすることは絶対にできません。
カナシミとヨロコビはセットでないといけない
他のすべての感情とつながりがあるといったカナシミですが、特に喜びとの関係は深いものです。
映画の中では、第1作の物語終盤でヨロコビが「悲しみがあったからこそ大きな喜びにつながっている」と気づくシーンがありました。
そこで自分とカナシミは表裏一体だということを知り、「どんな感情にも役割があるから無視してはいけない」と学びます。
他のみんなは髪の毛と肌の色が同じなのに、ヨロコビだけ違うんですよね!
カナシミとヨロコビの髪の毛の色は、同じ青色です。
キャラクターデザインの時点で、この2つの感情がセットだということを表しているんですね。
カナシミは他者に寄り添える優しさを持っている
泣き虫でうしろ向きなカナシミですが、感情たちの中で誰よりも優しく、特に傷ついた人の気持ちに寄り添えるという特徴を持っています。
第1作ではロケットを失ったビンボンに共感してたよね。
その結果、ビンボンはすぐに立ち直ることができたんだっけ…
第2作「インサイドヘッド2」では、ライリーが2人の親友と出会うきっかけとして「落としたものを一緒に拾ってあげる」という行動をとります。
映画で描写はありませんでしたが、おそらくこのときライリーの頭の中ではカナシミが司令を出したのではないでしょうか。
人に優しくして、良好な人間関係を作る…そうしたライリーの人格形成に対しても、カナシミは大きな役割を果たしていると言えます。
知識が豊富なカナシミは冷静さにつながっている
感情たちの中でいちばんマニュアルを読み込んでいて、頭の中のことを詳しく知っているカナシミ。
知識豊富なカナシミは、感情たちのブレーキとしての役割も果たしています。
カナシミがいなかったら、直感的に行動する感情ばっかりになっちゃいますね!
冷静さにつながるというカナシミの特徴は、ライリーのカナシミだけに限らないということもうかがえます。
わかりやすいのはライリーのママの頭の中。
ヨロコビがリーダーを務めるライリーの頭の中や、イカリがリーダーを務めるパパの頭の中と違い、ママの頭の中ではカナシミが司令部のリーダーを担っています。
ライリーママの、愛情深いけれど基本的に冷静な性格は、ライリーママのカナシミが主体となって作り上げているんじゃないでしょうか!
インサイドヘッド2ではカナシミのうざい部分が減った?
2024年夏公開の第2作「インサイドヘッド2」では、前作よりもカナシミのうざい部分が減ったという声があがっています。
カナシミはどのように変化したのか、そしてその変化の理由は何なのかについて掘り下げていきましょう!
インサイドヘッド2のカナシミはうしろ向きながらも大活躍!
うしろ向きな性格とネガティブ発言は前作から大きく変わっていないカナシミ。
ですが、ヨロコビから「カナシミも重要な役割を果たしている必要な存在」と認識されたことにより、少しだけ自分に自信が持てるようになった様子です。
そして「インサイドヘッド2」では、ライリーのために、そしてヨロコビたちを無事に司令部に戻すために大奮闘するんですよ!
新キャラ・ハズカシの助けも借りながら、知識を駆使して行動するカナシミはえらい子でした…!
カナシミと他の感情とのバランスがとれるようになってきている
ヨロコビだけではなく他の感情たちとカナシミとのバランスも、第1作と比べるとよくなっています。
前は「足を引っ張ってばかり」みたいに言われてたけど、インサイドヘッド2では頼り頼られで上手くやってるのね!
これはライリー自身が成長し、少しずつ感情のコントロールができるようになってきているということでしょう。
カナシミの特徴が強く出ると、あまりのネガティブさに「うざい」と思われることもありますが、それがマイルドになっているということですね。
同様にヨロコビも、「インサイドヘッド2」では突き抜けた陽キャ感が薄まってました。
こちらも「うざい」って思う人が減ったんじゃないかな…
インサイドヘッド2の見どころについては、こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
インサイドヘッドのカナシミはうざいし嫌い?役割を徹底解説まとめ
インサイドヘッドで重要な役割を果たすメインキャラクターでありながら、「うざい」「嫌い」と言われてしまうこともあるカナシミ。
今回はそんなカナシミがうざい・嫌いと言われる理由について解説してきました。
- 性格がうしろ向き
- 否定的な発言が目立つ
- 他の感情と比べて行動が遅い
カナシミのこんな特徴にイライラしてしまう人も多いですが、ヨロコビとは表裏一体の関係だったり、優しさや冷静さにつながっていたりと、重要な役割を果たしているのも事実。
ヨロコビがカナシミの役割に気づいたこともあり、インサイドヘッド2ではカナシミやヨロコビの「うざい」と言われていた部分がマイルドになっています。
私たちも、1つの感情だけに支配されて生きてるわけじゃないもんね!
うざいと感じるカナシミの一面も、私たちが「悲しみ」という感情の役割に気づくために描写されているのかもしれませんね。
インサイドヘッドは大人が見ても学びのある作品です。
まだ見てない人はぜひ見てみてくださいね♪
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