2025年3月20日、日本で公開された実写映画「白雪姫」。
ディズニーで最初の長編アニメーション作品である白雪姫の実写化とあって多くのファンが期待しましたが、残念なことに「ひどい」と炎上しているんです…

なんで炎上しちゃったの?
理由が知りたいな…

海外の反応はどんな感じ?
日本と同じように「ひどい」っていう声が多いのかな?
私も実際に実写版「白雪姫」を映画館で観てきました!
本記事では、2025年公開の実写版白雪姫が「ひどい」と言われる理由や炎上理由、海外の反応などをご紹介します。

私の率直な感想もたっぷりお届けします!
ネタバレを含みますので、これから見る方はご注意ください☆
\ アニメ版白雪姫をおさらいしよう /
白雪姫の実写がひどいと言われる理由3選

まずは、実写版白雪姫が「ひどい」と言われる理由について見ていきましょう。
- 過度のポリコレ
- アニメ版に忠実でない新解釈
- 小人のCGが怖い
①過度のポリコレ
実写版白雪姫のキャストが発表された時から、「ポリコレが過ぎる」という点に関しては批判を集めていました。
ポリコレとは、人種・性別・年齢・障がいの有無など特定の人々やグループに対して不快感や不利益を与えないようにする取り組みのこと。
もちろんこの考え方は大切なことですし、多様性が重視される現代において無視することはできません。
しかしながら、今回の映画では他でもない主役である白雪姫のキャラクター改変が大きかったため問題視されたんです。

白雪姫を演じるのはラテン系女優であるレイチェル・ゼグラーさん。
白雪姫の名前の由来も、「雪のように白い肌」ではなく「吹雪の夜を生き抜いた強さ」となっています。
肌の色についても、色白設定のあるキャラクターをわざわざ別の人種の女優さんが演じるということには違和感があります。
実写版白雪姫には、他の役で黒人の俳優さんたちも複数出演していますが、みなさんそれぞれ個性を発揮して活躍していました。
ポリコレを意識するのであれば、それぞれに合った配役で出演してもらう方が効果的な気がしますよね。

唇は赤い薔薇、髪は黒々と輝き、肌は雪の白さ…魔法の鏡の有名なセリフだよね。
さらに白雪姫の性格にも大きな変更が…
アニメ版では「いつか王子様と出会える日を夢見て苦難に耐える姫」だったのが、「白馬の王子を待つことなどしない自立した強さを持つ女性」になっています。

白雪姫はディズニープリンセスの中でも最年少の14歳。
「夢見る少女感」こそが白雪姫の魅力だと思っていたんですが…
ポリコレが過剰だということは、ディズニー100周年記念作品として公開されたアニメーション「ウィッシュ」でも言われていましたね。
こうした話題が続くと、「ディズニー映画はポリコレを意識してばかりだ」という印象がより強く根づいてしまいます。
この意見は、”最近のディズニーはおかしいのでは?”という声にもつながっているんですよ。

②アニメーション作品に忠実でない新解釈
上述した白雪姫のキャラクター改変に加え、実写版の白雪姫はアニメ版に忠実でない新解釈が多数組み込まれています。
一例がこちら。
違い | アニメ | 実写 |
白雪姫の 運命の人 | 王子 | ジョナサン (盗賊のリーダー) |
白雪姫の 協力者 | 森の動物 七人の小人 | 森の動物 七人の小人 ジョナサンの仲間たち 民衆(ラストシーン) |
女王の最期 | 小人に追われるうち 落雷に打たれ 崖から転落 | 怒りに任せて割った 魔法の鏡に 吸い込まれる |
最大の違いは、「実写版には王子様が出てこない」というところではないでしょうか。

ジョナサンは元役者で盗賊のリーダーなんだね。
王子じゃなくても白雪姫と結ばれるなんて夢がある〜!って違うか…笑
白馬に乗った王子様を待つことはせず、自ら行動して道を切り開いていく強さを持った白雪姫。
持ち前のリーダーシップを発揮して仲間や民衆の協力を得て、女王の支配から国を救います。

キャラクターとしてはおもしろいと思いますが、「ディズニーの白雪姫」と言われるとちょっとイメージが違うような…
”実写化”と言われると、オリジナルのアニメーションにどれだけ忠実かが気になるファンは多いはず。
特にアニメ版のストーリー展開や白雪姫のキャラクターに魅力を感じていた人たちは、実写版白雪姫を見て「思ってたのと違う!ひどい!」と感じてもおかしくありません。
③小人のCGが怖い
森の中で白雪姫を保護してくれる七人の小人は、実写版でも大活躍します!
…が、CGで描かれたこの小人たちのビジュアルが「怖い」と話題になっているんです。
どんな感じかはディズニースタジオ公式が出している予告映像でご覧いただけるんですが…
CGで描かれた小人たち、アニメよりリアル寄りなぶんちょっと不気味さがあることは否めません。

見ているうちに愛着が湧いてかわいく見えてきましたが、最初に登場した時は私もちょっとびっくりしました…笑
白雪姫実写版の炎上理由と海外の反応を解説

実写版白雪姫が公開され、見た人たちから「ひどい」という声があがっているポイントについてご紹介してきましたが、実はこの映画が炎上したのは公開より前からなんです。
ここからは、なぜ実写版白雪姫が炎上した理由と、作品に対する海外の反応についてご紹介します。
炎上理由:主演女優の強気な発言
上でもご紹介したように、今回の実写版で白雪姫を演じたのはレイチェル・ゼグラーという女優さん。
ポーランドとコロンビアの血を引くラテン系アメリカ人です。
配役が発表された時点で、「白雪姫なのに色白じゃない」などの声があがりましたが、それ以上に物議を醸したのは彼女の強気な発言でした。
- オリジナル版(アニメ版)のストーリーは時代遅れ
- 白雪姫に王子は必要ない
- オリジナル版の王子は白雪姫をストーキングしている 等
これらはアニメ版を否定したかったわけではなく、実写映画で白雪姫を演じる上での意気込みとしての発言だとされています。
しかし、1937年にディズニー初の長編アニメーションとして公開されて以来愛されてきたのがアニメ版の白雪姫。
多くの人が「ディズニーの白雪姫」としてイメージするものに対してここまで強気な発言をしてしまうと、炎上するのも無理はないですよね。
白雪姫実写版に対する海外の反応
日本で2025年3月20日に公開された実写版白雪姫は、全米でも2025年3月21日に公開されました。
それに先駆けてYouTubeで予告編が公開されましたが、なんと100万件もの低評価を受けてしまったんです。
- 公開に至るまでの話(炎上)で観る気がどんどん失われた
- 毒リンゴを応援したい気持ち
- オリジナル版の白雪姫がどれだけ素晴らしかったかを再確認するための映画 等
ちょっと気の毒になってきますね…笑
ディズニー社もこれまでの経緯から非常に慎重になっており、通常なら1ヶ月以上前から販売するはずの前売り券が2週間前になるまで発売されなかったんだとか。
さらにワールドプレミアでは、出演者がその場で質問に答えることがないよう取材に制限がかけられたそうです。

公開直前になって更なる炎上をしないように…って思ったのかな。
気持ちはわかるけど、公開に向けて盛り上がるのもむずかしくなったよね。
ただ、実際に公開されてみると観客の反応はそれほど悪いものばかりでもありませんでした。
…とはいえ「思っていたよりよかった」という、やや消極的な褒め言葉が多く見られたのが気にかかりますが。。
白雪姫の実写はひどい?実際に見た感想《ネタバレ注意》

実写版白雪姫を見た日本のファンや海外の反応についてご紹介してきました。
「ひどい」という声が目立ちますが、やはり映画について語るなら自分で観るのが大原則ですよね。
ということで私も実写版白雪姫を見てきましたので、ここからは私の個人的な感想をお伝えします。

容赦なくネタバレしますので、これから観る方はご注意ください!
また個人の感想ですので、別の意見を持たれた方はごめんなさい〜
よかったところ①動物がかわいい
同じくCGで描かれた小人たちはちょっと怖かったですが、動物たちはとってもかわいかったです!
見た目はもちろん、いろんな動物たちが力を合わせて白雪姫を助けようとするのはまさにディズニーらしさ全開ですよね。

小人の家のドアを協力して開けるうさぎたちや、コロンと転がっちゃうハリネズミ…
もふもふ好きとしてはたまりません♪
よかったところ②音楽がいい
曲中で使われている音楽はいずれも素晴らしかったです!
アニメ版と同じく使用されている「ハイホー」や「口笛吹いて働こう」といった名曲はもちろん、実写版のオリジナル曲もとても魅力的で耳に残ります。
今この記事を書いている最中も、頭の中に「愛のある場所」が流れています笑

私は日本語吹き替え版で見たんですが、白雪姫役の吉柳咲良さんの声がキレイで素敵でした〜♪
ただ、音楽については1つだけ非常に残念なポイントもあったんです。
それについては後ほどご紹介しますね。
よかったところ③吹き替え声優陣が豪華
白雪姫の吹き替え声優さんについては先ほども少しご紹介しましたが、そのほかの出演者もとても豪華なんです!
主要なキャラクターの声優さんはこちら(敬称略)。
白雪姫 | 吉柳咲良 |
女王 | 月城かなと |
ジョナサン | 河野純喜 (JO1) |
魔法の鏡 | 諏訪部順一 |
先生 | 大塚明夫 |
おこりんぼ | 津田篤宏 (ダイアン) |
ごきげん | 小島よしお |
てれすけ | 平川大輔 |
くしゃみ | 日野聡 |
ねぼすけ | 浪川大輔 |
おとぼけ | 風間俊介 |
ミュージカル女優や元タカラジェンヌ、実力派声優…そうそうたるメンツですよね。
その中に、「ディズニー声優になりたい」と願い続けたディズニー大好き俳優の風間俊介さんのお名前があるのが胸熱です…!

ドーピー(おとぼけ)ってしゃべるっけ…?と不安に思いながら観に行ったんですが笑、その心配はすぐに解消されました☆
残念なところ①「いつか王子様が」のカット
ここからは、私が実写版白雪姫を見て残念に感じたところのご紹介になります。
まず、白雪姫の代表曲と言っても過言ではない名曲「いつか王子様が」が使用されていなかったのは非常に残念でした…
そもそも王子様自体が出てこないので使いどころがないといえばそうなんですが…

いつか幸せになれる日を夢見るキュートな白雪姫はアニメ版限定。
実写版白雪姫は強いです…!
私は割と終盤まで頑なに王子が出てくると信じていたので、「ジョナサンが身分を隠しているだけで実は王子なのでは」と思い続けていたんですが、最後まで庶民のままでした。笑
残念なところ②最近ヒットしたディズニー映画を意識しすぎ
この作品は「白雪姫」の実写版のはずなのに、なんとなく最近のヒット作の方に似た雰囲気を感じました。
例えば「塔の上のラプンツェル」。
- 王子ではなく盗みに入った男性と恋に落ちる
- 城(塔)の外で仲良くなった人たちと歌い踊る
- 受け身ではなく自ら行動するプリンセス
共通点がたくさんありますよね。
特に小人の小屋の外で、ジョナサンの仲間たちも一緒に歌い踊っていた様子は、スナグリーダックリングで荒くれ者たちと仲良くなったラプンツェルを思い出しちゃいました。

さらに最終的に女王となり国を統治する流れといえば、「アナと雪の女王」を思い出します。
女性が権力を持ち、国を治める…
アナ雪に限らず最近は自立したディズニープリンセスが増えてはいますが、最古のプリンセスである白雪姫まで同じようにする必要はあったのでしょうか…?

そういえばアナも王子じゃなくてクリストフと結婚するよね!
逆玉の輿みたいなの流行ってるのかな…

残念なところ③つっこみどころが多い
こちらは残念だったというかちょっと困惑したポイントなのですが、実写版白雪姫はつっこみどころの多い作品でした。
例えばこんな感じ。
- 濡れたドレスのポケットから乾いたパンが出てくる
- 白雪姫から預かったネックレスをジョナサンが身につけていたせいで匿っていることが女王にバレる
- 毒リンゴを食べるタイミングはそれでいいのか…?
- クライマックスシーンで兵士たちが寝返るのが早い
いろいろあるのですが、特に私が気になったのは毒リンゴを食べるタイミングです。
アニメ版では、白雪姫が隠れている小人の小屋にリンゴを売りにきた老婆(女王)が「食べてごらん」と差し出すので、その場でかじるのは自然な流れ。
しかし実写版では、老婆の姿に変身した女王が白雪姫に「ジョナサンが女王に捕まった」と告げます。
それを聞いて助けに行こうとする白雪姫に、「リンゴを持ってお行き」と渡すんですが…白雪姫は出発前に毒リンゴをかじります。

旅のお供にって感じで渡されたら、道中で食べるのが自然では…
森の中で毒リンゴを食べて、誰にも見つからないところで倒れてしまったらそれ以上お話が進まないというのもわかるんですが、思わず「今食べるの!?」と心の中でつっこんじゃいました。笑
総評:「ディズニーの白雪姫」と思わなければおもしろいかも
実写版白雪姫を観て私が感じたよかったところと残念だったところをご紹介しましたが、総評すると「ディズニーの白雪姫とはまったくの別物と思えば楽しめる」という感じでした。
元々「白雪姫」はグリム童話のひとつで、アニメ版のディズニー白雪姫も原作とは違うところが多々あります。
ディズニー以外にも「白雪姫」の絵本を出している会社は多数ありますが、いずれも少しずつ異なる表現をしているんですよね。

「本当は怖いグリム童話」とか、昔流行りましたよね!
そうした別解釈作品のひとつだと考えると、今回の実写版白雪姫は現代的な”新解釈白雪姫”として受け入れられていたかもしれません。
実際に「白雪姫の名前の由来は雪の夜に生まれたこと」と口頭伝承されている地域もあるんだとか。

実写版白雪姫はこの説を採用したとすれば自然ね。
また白雪姫は歴史ある作品なので、現代の価値観に照らし合わせると古く感じる部分は大いにあるでしょう。
しかし「昔々あるところに…」で語り継がれるお話で、古さというのはむしろ味わいのひとつ。
現代風にアレンジすることで、アニメ版で見られた魅力が減ってしまったというのは事実なんですよね。

多様性が重視される時代だからこそ、「昔ながらのプリンセスに憧れる人たち」の気持ちも軽視してはいけないと思うんです…
実写版白雪姫のような強いプリンセスを好む人も多数います。
しかし”ディズニーの白雪姫”を”以前のイメージとは違う強い白雪姫”に生まれ変わらせてしまったことで、「これは白雪姫じゃない」と感じてしまうのではないでしょうか。

「もしも白雪姫がつよっつよだったら」みたいなifストーリーだと思えば楽しいのかもね!
白雪姫の実写がひどい?炎上理由や海外の反応は?まとめ

公開前から炎上したり、見た人から「ひどい」と言われたり、「思ったほど悪くない」という反応もあったり…
いろんな意味で話題に事欠かない実写版白雪姫。
本記事では、実写版白雪姫がひどいと言われる理由や過去の炎上、海外の反応についてご紹介しました。
言われる理由 | ひどいと過度のポリコレ アニメーション作品に忠実でない新解釈 小人のCGが怖い |
炎上した理由 | 主演女優による強気な発言 |
アニメ版のディズニー白雪姫では”雪のように白い肌”をもつということから名付けられた白雪姫ですが、実写版では白雪姫にラテン系女優を起用。
さらにその主演女優が、アニメ版に対して「古くさい」等のネガティブな発言をしてしまったことにより、白雪姫ファンからの反感を買ってしまい炎上した経緯があります。

個人的には、肌の色の違う女優さんが白雪姫を演じたこと以上に、「王子に頼らず自立した白雪姫」というキャラクター設定に過度のポリコレを感じました…
また日本以上に多様性を重視する傾向にある海外の反応も、実写版白雪姫に対してはあまりいいものではありません。
人によって感じ方が違うため、やりすぎにならないポリコレを実現するのはむずかしいのかもしれませんね。

だけど従来の「ディズニーの白雪姫」が持つイメージを大幅に変えちゃったら、受け入れられないというファンが多くなるのは仕方ないよね。
とはいえ、実写版白雪姫にもよかったところは多数あります!
本当にひどいのかどうかは、ぜひご自身の目で見てご判断ください。
「そもそも白雪姫の話をよく知らない」という方は、アニメ版も見てみてくださいね。
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