赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年代のゲストが楽しめるディズニー。
でも長時間歩いたり並んだり…と考えると、ちゃんと楽しめるか不安に思う方もいますよね。


障害者手帳を持ってる家族と一緒にディズニーに行く予定なんだけど、長時間並べない人はどうしたらいいのかな?


赤ちゃんや小さい子供も長時間並べないというか、乗れないアトラクションがあるよね。
赤ちゃん連れだと絶叫系は我慢しなきゃいけないのかなぁ?
ご安心ください、障害者や赤ちゃん連れなど、長時間並べない人でもディズニーを楽しめるサービスはちゃんと用意されているんですよ。
本記事では、ディズニーで長時間並べない人たちはどうすれば楽しめるのかについて解説していきます!


私の父も障害者手帳を持っているので、一緒に行くときはサービスを利用しています。
並べない人のためのサービスが充実しているあたり、さすがディズニーですよね☆
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ディズニーで並べない人(障害者手帳等あり)向けサービス


身体的・精神的な理由で長時間並べない人のうち、障害者手帳などを持っている方は、ディスアビリティアクセスサービスを利用できます。


長い名前なので、DAS(ダス)と略して呼ばれています!
まずはDASがどのようなサービスなのかについて解説していきますね。
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)の仕組み
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)は、障害者手帳などを持っているゲスト本人と同行者全員(人数制限あり)が列に並ばずに待ち時間を過ごすことができるサービスです。
対象となる証明書は次のとおり。
- 身体障害者手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)
- 被爆者健康手帳
- 戦傷病者手帳
- 障害福祉サービス利用のための各種受給者証
パーク内すべてのアトラクションとキャラクターグリーティング施設で利用できますが、施設の種類によって下記の通り同行者の人数に制限があります。
- アトラクション:本人のほか同行者5名、計6人まで
- グリーティング施設:本人のほか同行者9名、計10人まで
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)の利用方法
DASを利用する際は、次のような流れで登録を行います。
- 利用したい施設に対象者本人含め全員で行く
- キャストに「DAS利用希望」だということを伝える
- 【初回登録のみ】障害者手帳を提示
- グループ全員のチケットを提示・QRコード読み込み
- 【初回登録のみ】対象者本人の顔写真を撮影
- 待ち時間や施設の特徴・注意点などに関する説明を受ける
初回登録の際は障害者手帳の確認と顔写真の説明があるため、少し時間がかかります。
なお「初回登録」というのは”1日のうちの初回”という意味です。


「前来たときに登録したから」と油断せずに必ず障害者手帳を持っていかないとね!
登録を済ませると、DPA(ディズニープレミアアクセス)などと同様にアプリ上にも予定が反映されます。
指定された時間になったら利用する施設に戻り、利用する全員分のチケットをキャストさんに読み込んでもらい中に進みます。


登録の際も利用の際も対象者本人のチケットを最初に読み込む必要があるので、チケットにニックネームを入力しておきましょう!
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)の注意点
障がいのため並べない人でもディズニーを楽しむことができるDASは非常に便利ですが、注意点もしっかりチェックしておきましょう。
- 待機時間中は他の対象施設(アトラクション・グリーティング施設)を利用できない
- Qライン(待ち列)やプレショーは見れないことが多い
- 待ち時間の短縮はできない
- アトラクションの利用規定を満たしていない場合は利用できない 等
その他アトラクション個別の注意点もありますので、登録時にキャストさんの説明をしっかり聞きましょう!
乗車中にアトラクションがシステム調整で急に止まった場合など、退避方法によっては利用が困難な場合があります。


うちの父は肢体不自由なので、高いところで止まった場合にハシゴで降りなければならなくなる「ピーターパン空の旅」や、長靴に履き替えて濡れた場所を歩くことになる「アクアトピア」は不安ですね…
なおDASでは待ち時間を短縮することはできませんが、DPA(ディズニープレミアアクセス)やPP(プライオリティパス)との併用が可能です。
取得したパスの時間になったらキャストさんに声をかけてDASを併用したいことを伝えると、段差の少ない通路から入らせてくれますよ。


アトラクションの乗り場までってまっすぐな道じゃないし人も多いから、たとえ待ち時間が短くても体が不自由だと歩きにくいもんね。
ただし、DASの待機時間中に他のアトラクションのDPAやPPを利用することはできませんので気をつけましょう。
障がいのある方向けパスポートが利用可能
障害者手帳などを持っている本人と同伴者1名は、パークチケットも「1デーパスポート(障がいのある方向け)」を利用できます。
障がいのある方向けパスポートの値段は次のとおり。
| 大人 | 6,500円〜8,700円 |
| 中人 | 5,300円〜7,200円 |
| 小人 | 3,800円〜4,400円 |
購入時には特に証明などが必要ありませんが、入園する際にゲートにいるキャストに障害者手帳を提示する必要があります(コピー不可)。
忘れずに障害者手帳を持っていくのと同時に、同伴者として利用する方は必ず対象者本人と一緒に入園してくださいね。


購入は別々でも大丈夫ですが、入園時は一緒にいないと同伴者だけでは手帳の提示ができず入れません!
また、1名の同伴者以外の同行者は通常のパスポートを購入する必要があります。
2025年現在のチケットの種類はこちらの記事でチェックしてくださいね☆


なおDASと障がいのある方向けパスポートは完全に別システムなので、必ずしも併用しなくてもかまいません。
障がいのある方向けパスポートで入園した場合でもDASの必要がなければ登録しなくて問題ないですし、通常のパスポートで入園した場合でも障害者手帳があればDASの登録は可能です。


必要なサポートだけ受けられるのは助かるわね!
ディズニーで並べない人(障害者手帳なし)向けサービス


ディズニーで長時間並べない人は、障害者手帳を持っている方ばかりではないですよね。
怪我や病気で一時的に体の機能が低下している方や、ずっと立っておくことが心配な妊婦さんなど、手帳はないけれど事情があるという方は合流利用サービスが利用できます。
合流利用サービスの仕組み
合流利用サービスは、「列に並べない本人だけが待ち時間を別の場所で過ごせる」というシステム。
同行者の方は他のゲストと同じ列に並ぶ必要がありますが、乗り場の手前で対象者が合流できるというサービスです。


DASはグループ全員、合流利用サービスは本人だけ!
手帳の有無によって、何人が列を離れて待てるかが違うんだね。
なお症状により1人だけ離れて行動することがむずかしい場合は、介助者1人だけ本人と一緒に列を離れて待機することが可能です。
最初にキャストさんに声をかけるときに相談してみてくださいね。
合流利用サービスの利用方法
合流利用サービスを使うときの流れは次のとおりです。
- 利用したい対象施設(アトラクション、グリーティング施設)に全員で行く
- 入り口にいるキャストに「合流利用サービス利用希望」と伝え、対象者本人のパークチケットを読み込み
- 対象者本人以外は通常の列に並ぶ
- 対象者本人は指定された時間が来るか並んでいる同行者からの連絡があるまで列以外の場所で待機
- 時間になるか連絡があったら対象者本人は該当施設に戻りキャストに声をかける
施設によって並んでいる人と合流できる場所が異なりますが、キャストさんが案内してくれるので心配しなくて大丈夫ですよ。
合流利用サービスの注意点
合流利用サービスの注意点(ルール)もしっかりチェックしておきましょう!
- 待機時間中は他の対象施設(アトラクション・グリーティング施設)を利用できない
- Qライン(待ち列)やプレショーは見れないことが多い
- 待ち時間の短縮はできない
- アトラクションの利用規定を満たしていない場合は利用できない 等
DASの注意点と同様ですね。
DPAやPPとの併用はDAS同様可能ではありますが、時短パスを使用しているとあっという間に乗り場に着くことも多いので使用する意味はあまりないかもしれません。
怪我をしているため段差のない道を通りたい…などの希望がある場合は、アトラクションのキャストさんに相談してみてくださいね。
車いすレンタルは障害者手帳不要で利用可能
ディズニーランド・ディズニーシーは園内で車いすレンタルのサービスがあります(有料)。
こちらは障害者手帳などを提示することなくレンタル可能ですよ。


普段は杖をついて歩いてるけど、ディズニーで長時間歩くのは不安…という方ももちろん借りられます!
車いすレンタルを行っている施設はディズニーランドに1ヶ所、ディズニーシーに2ヶ所あります。
ディズニーランドはワールドバザールにあるこちら。


ディズニーシーは、メインエントランス近くのこちらと…


2ヶ所目がこちら、ファンタジースプリングスにある「パーク・インフォメーション」です。


いずれの施設でも、下記3種類の車いすがレンタルできますよ。
- 車いす
- 電動カート
- 介助用電動車いす
パーク外への持ち出しなど細かいルールは公式サイトもチェックしてくださいね。
ディズニーで並べない人(赤ちゃん連れ)向けサービス


ここまでは、身長などアトラクションの利用条件を満たしている人が列に並べない場合に利用できるサービスについてお伝えしてきました。
ここからは、赤ちゃんや小さな子供たち…利用条件を満たしていないため乗れないアトラクションがある人がグループ内にいる場合についてです。


赤ちゃん連れだと、絶叫アトラクションに乗るのは我慢しなきゃダメかな?
ご安心ください!
ディズニーにはそういうゲストのために「交代利用サービス」というものが用意されていますよ。
交代利用サービスの仕組み
交代利用サービスは、アトラクションに乗れない赤ちゃんや小さい子供がいる場合に、2人以上の保護者が交代でアトラクションを利用できるサービスです。


先にパパが並んでママと赤ちゃんが外で待機、パパが乗り終わったら交代して、ママは列の最後尾に並ぶんじゃなくてすぐ乗れる…って感じだね!
こちらが利用できるのは、利用制限がかかっているすべてのアトラクション。
DASや合流利用サービスと違ってキャラクターグリーティング施設は対象外です。
なおDPA、PPと併用可能なので、これらのパスを取得すればみんな短い待ち時間で乗れますよ。
交代利用サービスの利用方法
交代利用サービスを使う場合の流れは次のようになります。
- 利用したいアトラクションに並ぶ前にキャストに「交代利用サービスの利用希望」と伝えてパークチケットを提示
- 先に利用する人はそのまま通常の列に並ぶ
- 交代して利用する人のパークチケットに利用時間が設定されるので、交代する側の人はその時間になるまでアトラクションの外で待機
- 先に利用した人が出てきたら、交代する側の人がアトラクション入り口に向かう
- 入り口のキャストに「交代利用」だということを伝え、パークチケットを提示
交代利用サービスの注意点
交代利用サービスを使用する際の注意点はこちらです。
- アトラクションの利用は1人1回(計3人が利用したい場合1人で乗る人が発生する)
- 複数人の保護者がいない場合は利用できない
ディズニーのアトラクションは、7歳未満の子供が1人で乗ることができません。
7歳未満の場合、身長制限を満たしていても16歳以上の付き添いが必要になります。


例えばママとお兄ちゃん(6歳)と赤ちゃんの3人で遊びに行ったとき、ママとお兄ちゃんが交代利用でアトラクションに乗ることはできないということです…!
ざっくり、交代利用サービスが利用できるのは「大人が複数人いるとき」だと覚えておきましょう!
ベビーカーはパークでレンタル可能
上で車いすレンタルについてご紹介しましたが、ディズニーランド・ディズニーシーではベビーカーもレンタルすることが可能です。


貸し出しを行なっている施設は車いすと同じ場所です!
もちろん使い慣れているベビーカーを持ち込むこともできます。
遠方からの家族旅行で移動にベビーカーが邪魔になったり、もしも盗難にあったらどうしようと心配になったり…という事情がある方は、パークでのレンタルも検討してみてくださいね。
ディズニーで並べない人は開園待ちどうする?


ディズニーで並んで待つものといえば、アトラクションやグリーティング施設だけではありません。
オープンしてすぐに入園したい場合は、朝から開園待ちの列に並ばなければいけませんね。


長時間並べない人は、開園待ちはどうしてるんだろう?
ここからは、列に並べない人が開園待ちの際に利用できるサービスがあるかどうかについて解説します。
開園待ちに並べない人向けのサービスはない
結論から言うと、残念ながら開園待ちの際に並べない人向けのサービスはありません。
また、ディズニーランド・ディズニーシーでは開園待ちでの合流はトラブルのもとになりやすいためNGとされています。


障害者も高齢者も赤ちゃんも、みんな揃ってから並ぶのがルールでありマナーよね。
さらに、開園時間が近づいてくると両パークのエントランス付近はたくさんの人で混雑します。
その状態で並んでいる人と合流するのは、たとえルールとして認められていたとしても危険な上に困難です。
開園待ちをする場合のルール等は、下記の記事でご確認ください!
ディズニーランドの場合はこちら。


ディズニーシーはこちらです!


開園待ちの列に並べない人のための対処法
長時間並べない人は入園の際どうすればいいのか…対処法として次の3つをご紹介します。
- 混雑のピークが去ってから入園する
- 折りたたみ椅子に座って待つ
- ハッピーエントリーを活用する
対処法①混雑のピークが去ってから入園する
1つ目は、「エントランス周辺の混雑が解消されてから入園する」ということ。
開園待ちの際は長時間並んで待つ必要があることだけでなく、多くの人が一斉に動くので身体が不自由な人にとっては非常に危険です。


悪気がないのはわかってるんですが、父の持っている杖に他のゲストがぶつかって転倒しそうになったことも…
ディズニーの、しかも入園する直前となるとテンションが上がっている人がほとんど。
まわりが見えにくくなっていることもありますよね。


「気をつけてほしい」と思う気持ちはありますが、まわりを変えるより自衛する方が圧倒的に早いです。
こうした理由から、私たちが父と一緒にディズニーに行くときはピークを去ってから入園することがほとんど。
何時頃に行けば混雑が解消されているのかは、こちらの記事をご覧ください!


対処法②折りたたみ椅子に座って待つ
どうしても開園前から待ちたい場合は、折りたたみ椅子を持って行ってギリギリまで座っておくことをおすすめします。
ただし混雑日には、入園開始の時間よりかなり早い段階で「全員立って待つように」と指示が出ることがあります。


遅めの時間に到着すると、すでにまわりがみんな立って待っていることもあります…!
あくまでも”状況に応じての利用”にはなってしまいますが、小さな折りたたみ椅子でもあるとないとでは大違い。
お守りがわりに持っておくと安心かもしれませんね。
おすすめの折りたたみ椅子はこちらの記事でご紹介しています☆


対処法③ハッピーエントリーを活用する
最後に、長時間並べない人でも通常のゲストより早く入園できるのがこちら。
ハッピーエントリーを活用することです!


ハッピーエントリーは、対象ホテルに宿泊したゲストが15分早く入園できる特典です!
ハッピーエントリーでも、「どうしてもはずせない!」という目的があるゲストは早い時間から並んでいますが、入園開始の直前に並び始めたとしても通常のゲストより先に入園できることがほとんど。
ほんの数分でも先に入ることができれば、DPAやPPを取得したり、混雑する前にベビーカーや車いすをレンタルしたりと、パーク内での負担を減らすために時間を使えます。
ハッピーエントリーでできることはこちらの記事をチェックしてくださいね。


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ディズニーで並べない人どうする?障害者や赤ちゃん向けサービスは?まとめ


楽しいことがたくさんあるけれども、長時間並べない人にとっては不安に感じることも多いディズニー。
本記事では、長時間並べない人がディズニーを楽しむための方法について解説してきました。
障害者手帳を持っているかどうかや、赤ちゃん連れのゲスト向けサービスなど、次の3つをご紹介しました。
- ディスアビリティアクセスサービス(DAS/ダス)
- 合流利用サービス
- 交代利用サービス
それぞれの内容や対象者、対象施設は次のとおりです。
| サービス名 内容 | 対象者 | 対象施設 |
| DAS グループ全員が 列以外の場所で 待ち時間を過ごせる | 障害者手帳等を 持っている人 | アトラクション グリーティング施設 |
| 合流利用 サービス 対象者のみが 列以外の場所で 待ち時間を過ごせる | 怪我人 病人 妊婦など (証明書不要) | アトラクション グリーティング施設 |
| 交代利用 サービス 2人以上の 保護者が交代で 利用できる | 赤ちゃん・ 幼児連れ | 利用制限のあるアトラクション |
「列に並べない人」といっても、症状や事情は人それぞれ。
ご自身や同行者の状況と上の表を照らし合わせて、どのサービスが利用できるのかチェックしてみてくださいね。
またディズニーには車いす・ベビーカーのレンタルのほか、音声ガイドや触地図などさまざまなバリアフリー対応をしています。
キャストさんにも相談しながら、楽しい1日を過ごしてくださいね♪
\ 疲れたらホテルに戻ってひと休み /











