ディズニー創立100周年を記念して公開されている映画「ウィッシュ」。
東京ディズニーランド内でもフォトスポット設置などのプロモーションが行われたり、丸の内イルミネーションやイクスピアリのツリーにも登場したりと、ディズニーの気合いが感じられますよね。
ウィッシュ見にいこうと思ったけど、爆死だとかつまらないとか結構酷い感想を見かけるから悩む…
ディズニーがそれだけ注力した作品のはずなのに、なんで爆死なの?
そもそも最近のディズニー作品はつまらないと言われてしまうこともしばしば。
こういった残念な評判が本当なのか調査すべく、私も先日「ウィッシュ」を見に行ってきました!
ウィッシュが本当につまらないのか、幼少時からディズニー映画を見て育ってきた私の率直な感想をお届けします!
ネタバレになることもありますので、ご注意の上お読みくださいね。
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ディズニー「ウィッシュ」爆死しているのか徹底調査
まずは本当にウィッシュが爆死しているのか、具体的な数字を見ていきましょう。
ディズニー「ウィッシュ」爆死?海外での興行収入は低い
ウィッシュが「爆死」と言われてしまう最大の原因は、海外(北米)での初動が不振だったことにあります。
北米での初動興行収入を、歴代1位の「アナと雪の女王2」と比較してみましょう。
公開から3日 | 公開から5日 | |
ウィッシュ | 1,950万ドル (約29億円) | 3,170万ドル (約47億円) |
アナ雪2 | 8,520万ドル (約93億4000万円) | 1億2,370万ドル (約176億円) |
いやこれは…ウィッシュが爆死というよりアナ雪2がすごいのでは…?
確かにアナ雪2の興行収入は尋常じゃない数字ですが、ウィッシュの制作費は2億ドルかかっています。
当初期待されたウィッシュの初動興行収入は5,000万ドルだったと言いますから、想定していたよりも爆死してしまっていることは残念ながら間違いないですね。
ディズニー「ウィッシュ」爆死?日本では出足はよかったが…
それでは日本でのウィッシュの興行収入はどうなのでしょうか。
日本では2023年12月15日に公開されましたが、その後3日間の興行収入は6億1,200万円。
国内では首位スタートとなっており、2023年夏に公開されたディズニー・ピクサー作品「マイエレメント」の倍近くと好調なように思えます。
参考までに、アナ雪シリーズの日本での3日興行収入もご紹介しますね。
・アナ雪2:19億4,205万円
・アナ雪(1作目):9億8,640万円
やっぱりアナ雪強すぎ…だけどウィッシュも日本では爆死ってほどではないんじゃない?
その通り、日本でのウィッシュの出足は取り立てて悪かったわけではありませんし、同週1位を獲得しているのですからむしろ好調と言えるでしょう。
ただし、ウィッシュが公開された12月中旬〜下旬はまさに冬休みシーズン。
お正月休みの需要を狙って、他にも多くの話題作が公開されるんです。
確かに、人気アニメの劇場版とかたくさん公開されて、何を見るか迷うよね〜!
実際に私たちも、ウィッシュの翌週公開となった劇場版スパイファミリーを見に行ってきたのですが、おもしろかったですし、日曜日に行ったこともあってかウィッシュよりお客さんが多かったです。
出足好調だったからと思っていると、後から公開された他の人気作品に抜かされて…という可能性も否めないんですよね。
ディズニー「ウィッシュ」爆死の原因は配信サービスの台頭か
ウィッシュが爆死と話題になる以前から、ここ数年のディズニー映画は不調だと言われてきました。
この一因には、ディズニープラスをはじめとする配信サービスの台頭が影響していると考えられています。
全てのきっかけはコロナ禍。
ディズニー作品も、劇場公開なしでディズニープラス独占配信…という公開方法になった作品が複数あります。
2024年現在は、劇場公開の数ヶ月後にディズニープラスで配信…というスタイルに戻っていますが、以前と比べたらディズニー作品に限らず映画館に足を運ぶ人が減っているように思います。
以前は映画館がほぼ満席になったり、チケット発券やドリンクを買うのも行列で開始時間に間に合わないかも…とヒヤヒヤすることもありましたよね。
最近はどの作品を見に行っても比較的スムーズに入れますし、座席もスカスカなことが少なくありません。
家で好きな時間に映画を見ることに慣れちゃったら、よっぽど気になる作品じゃないと映画館まで行かないのかもね〜
特にディズニー映画の場合、興行収入がイマイチだった作品ほどディズニープラスの配信が早くなる傾向にあります。
ウィッシュも「爆死」と噂が立てられているので、そんなに長く待つことなく家で見れるようになるかも…と考える人が多いのかもしれません。
ディズニー「ウィッシュ」つまらない?実際に見た感想(ネタバレ注意)
それでは本当にウィッシュがつまらないのか、私が見た感想をお話ししていきます。
ネタバレになってしまうこともありますので、これから見にいく予定の方はご注意くださいね。
ディズニー「ウィッシュ」つまらないと感じたところ
私は比較的ディズニー映画なら大体なんでもおもしろいと感じるタイプなのですが、それでもウィッシュには「もう少し…!」と感じた部分がありました。
それが、「ヴィラン(悪役)の動機がわからない」というところです。
ウィッシュのヴィラン・マグニフィコ王はなぜ変わってしまったのか…それがもう少し語られていたら、すんなりストーリーを受け入れられたかもしれません。
王妃いわく「彼は変わってしまった」とのことなので、根っからの悪人じゃないことは確かなはずなんですが…
過去の出来事でトラウマを抱えている…ということはうかがえるのですが、それについて詳しく描写されるわけではないので、マグニフィコ王について深く知ることができなかった…というのが残念だったなと思います。
キャラクター性はいいですし、せっかくヴィランとして愛されるタイプだと思うのに惜しいですよね。
ディズニーヴィランズってかなり人気あるもんね!
ディズニー「ウィッシュ」つまらないわけではないが通うほどでもない
上述したマグニフィコ王に関する描写の少なさの他にも、ストーリーの薄さは少々気になりました。
割と分かりやすい勧善懲悪の物語で、ディズニーらしいといえばそうなのですが、何度も見にいきたいと思える映画はやはり考察のしがいのある作品ですよね。
後述するオマージュの多さ以外には「もう1回見たい!」と思えるポイントがなかったなと思ってしまいました…
100周年記念作品ということで、ディズニーらしさを…って考えすぎちゃったのかな?
子どもにも人気のあるディズニー映画だから、分かりやすいことによる利点もあるような気はするけど…大人には物足りないのかも。
ディズニー「ウィッシュ」つまらないと感じる人は映画好きな人に多い
以上のような理由から、残念ながら「つまらない」という感想を抱く人がいてもおかしくないウィッシュ。
ただし「つまらない」という評価をしている方の多くは、ディズニー好きというより映画好きな方に多いという印象も受けます。
いろんな映画を見てきた人たちは、そりゃストーリーの豊かさとか見応えを重視するだろうね!
一方で、「ディズニー100年の集大成」という触れ込みを見聞きして映画館に足を運んだディズニー好きさんたちからは、高評価も受けているんですよ。
それでは、その理由を次で詳しくお話ししますね。
ディズニー「ウィッシュ」感想:良かった点(ネタバレ注意)
ストーリーを期待して見に行った人からはがっかりされてしまうこともあるウィッシュですが、「おもしろかった!」と感じる人もたくさんいます。
ここからは、私がウィッシュを見て「良かった」と感じた点をご紹介しますね。
引き続きネタバレを含みますのでご注意ください!
- 多くのディズニー作品がオマージュで登場
- 作中の音楽が素晴らしい
- 同時上映の短編作品が神
- 全体を通して「100周年記念作品」としては成功と言える
ディズニー「ウィッシュ」感想:オマージュの多さに感嘆
「ウィッシュ」には、他のディズニー作品のオマージュと言われるシーンが多数あります。
その数なんと100を超えるのだとか…(100周年にちなんで…?)
私が気づいたものの一部をご紹介しますね。
- 主人公の仲間が7人、眼鏡をかけた頭脳派(先生)やおとぼけ、ねぼすけなどがいる→「白雪姫」の7人の小人
- マグニフィコ王が自信家で鏡に向かって問いかける→「白雪姫」の女王と魔法の鏡
- 森の中のシーンで出てくる鹿の名前が「バンビ」
- きのこがしゃべる→「不思議の国のアリス」の世界
- 星に願いをかける、という描写と楽曲「星に願いを」→「ピノキオ」
- 空を飛ぶ願いを持った若者の名前が「ピーター」→「ピーターパン」
- スターの出す粉がかかったり食べたりすると魔法がかかる→「ピーターパン」のティンカーベルが出す妖精の粉
- 「こんなドレスを作りたい」というイメージ図がオーロラ姫のドレス→「眠れる森の美女」
- ネズミが主人公の手助けをする→「シンデレラ」
- 願いを叶えたいと望み続ける100歳のおじいちゃん→100周年を迎えたディズニー社
…まだまだたくさんあって書ききれません!
さらに、スターはミッキーマウスのオマージュとして生まれたキャラクターだということが発表されています。
スターはミッキーだったのね!
てっきり某ゲーム会社のあのキャラクターかと…笑
「白雪姫」の要素が強めなのは、ディズニー最初の長編アニメーション作品だからでしょうね。
あらゆるところにディズニー100年の歴史が散りばめられていて、気づくとちょっと嬉しい気持ちになります。
オマージュを探すためにもう1回見たいと感じるディズニー好きさんも多いようですよ!
ディズニー「ウィッシュ」感想:曲がいい
各種プロモーションや映画館での予告などでも繰り返し流れている表題曲「ウィッシュ〜この願い〜」をはじめとして、作中で流れる音楽はどれも素晴らしいです。
特にすごいのが「誰もがスター!」という曲。
こちらは作中で、動物や植物たちと主人公アーシャが一緒に歌う曲なのですが、エンドロールで歌っている人たちの名前を見て衝撃が走りました。
これまでのディズニー映画でメインキャラクターを演じてきた方たちが多数カメオ出演されていたんです!
1人ひとりの歌うフレーズとしては決して多いものではありません。
それぞれほんの数フレーズを吹き込むために錚々たるメンバーが集まる…これはまさにディズニーだからこそできたことなのではないでしょうか。
ディズニー「ウィッシュ」感想:同時上映作品に感動
ウィッシュ本編が上映される前に流れる、同時上映短編作品「ワンス・アポン・ア・スタジオ」は、ディズニーが好きな人なら涙なしに見られない感動作です。
私はこの作品の中で、ウォルトの写真を見つめるミッキーの表情の移り変わりだけで号泣しました…笑
ワンス・アポン・ア・スタジオはディズニープラスでもYoutubeでも見れるんだね!
気になるからそれだけ見ようかな〜
…と思われた方、ちょっとご注意ください。
配信で見ることができるのは字幕版のみで、特別吹替版はウィッシュ同時上映でしか見られないんですよ。
日本語でしゃべるディズニーキャラクターたちを見たい方は、ぜひ劇場に足を運んでくださいね。
私は字幕版も吹替版もどちらも見ましたが、何回見てもどちらでも泣けます…!
ディズニー「ウィッシュ」感想:100周年記念作品としては成功と言える
多数のオマージュや歴代ディズニー声優さんたちのカメオ出演、さらに100周年記念短編アニメと同時上映…
ここまで「これまでのディズニー」を詰め込んだ作品はまさに史上初と言って間違いないでしょう。
そういった意味では、ウィッシュはディズニー100周年を記念する集大成として成功している作品だといえますよね。
ストーリーもシンプルな勧善懲悪なら、ある意味ディズニーらしいと言えるよね♪
主人公ひとりの力でヴィランを倒すんじゃなく、最終的には群衆の力が集結したことで問題を解決…という流れからは、「願い」が持つパワーの強さを感じるね!
ディズニー「ウィッシュ」爆死でつまらない?リアルな感想をご紹介まとめ
今回は、ディズニー100周年の記念作品である映画「ウィッシュ」が爆死しているという噂を調査し、つまらないと感じた点、良かったと感じた点それぞれに分けて私の感想をお伝えしました。
ウィッシュは北米での興行収入がふるわず、爆死と言われてしまってますが…日本での出足は決して悪くないです!
他の映画も強そうなのでまだまだ油断はできませんけどね…
残念ながらつまらないと感じる人がいることも理解できる内容ではありましたが、ディズニーが歩んできた100年間を随所に散りばめた、まさに集大成と呼べる作品です。
これまでのディズニー作品を知っているからこそ楽しめる部分は大いにありますので、よりウィッシュを楽しみたい方は事前に過去作品をおさらいしておくといいですよ。
映画館だと直前に同時上映の「ワンス・アポン・ア・スタジオ」を見れるから、ディズニー映画の超高速おさらいができちゃうね!
ウィッシュについて賛否両論あるのは事実ですが、やはり一番頼りになるのは自分の感覚です。
「爆死」や「つまらない」といった評判を鵜呑みにせず、ぜひご自身の目でつまらないかどうかを判断していただきたいと思います!
ウィッシュがいつから配信で見られるのか気になっている方は、こちらの記事もぜひご覧ください♪
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