丸太のボートで激流を下り、滝つぼにダイブするスプラッシュマウンテンは、ディズニーランドを代表する人気アトラクションですね。
しかしそのスプラッシュマウンテン、なくなるのではないかと噂されているんです。
日本のスプラッシュマウンテンもなくなるの?
廃止理由がわからないことには納得できないよ!
日本のスプラッシュマウンテン、リニューアルするとしたらいつかなぁ?
私も含め、今のスプラッシュマウンテンをずっと楽しみたいと考えている人は多いはず。
しかし「廃止になる」という噂が立った理由を調査してみると、ファンからの声だけではなんともならない深い理由があったんです…
今回は、日本のスプラッシュマウンテンがなくなるのか、そしてリニューアルされるとしたらいつなのかについて解説していきますね。
スプラッシュマウンテンをなくさないでほしいという気持ちと、「それが廃止理由なら仕方ない」という気持ちの板挟みになっちゃいます…
スプラッシュマウンテンがなくなる可能性を徹底調査
かつてはカリフォルニア・フロリダ・日本の3パークにあったスプラッシュマウンテンですが、2024年現在で運営中なのは日本だけになってしまいました。
まずは世界唯一となった日本のスプラッシュマウンテンもなくなるのかどうか、アメリカの廃止状況を踏まえてご紹介します。
日本のスプラッシュマウンテンがなくなるとは発表されていない
2024年11月現在、日本のスプラッシュマウンテンがなくなるとは発表されていません。
2025年も、夏のプログラム期間は”びしょ濡れMAX”が開催されます!
2025年の夏のプログラム開催期間は7月2日から9月15日まで。
少なくともこの期間中は間違いなくこれまで通りのスプラッシュマウンテンが楽しめるということになりますね。
アメリカのスプラッシュマウンテンは2パークともすでに廃止
フロリダとカリフォルニアのスプラッシュマウンテンは、2023年にすでに廃止されています。
パーク | 廃止発表 | 廃止 | オープン | リニューアル
(フロリダ) | マジックキングダム2022年 12月2日 | 2023年 1月23日 | 2024年 6月28日 |
(カリフォルニア) | ディズニーランド2023年 4月12日 | 2023年 5月31日 | 2024年 11月15日 |
いずれのパークも、廃止発表から1ヶ月半ほどでクローズに至っています…
これに比べたら、日本のディズニーはかなり早くから廃止発表を出してくれるのね!
さらにリニューアルオープンまでも非常にスピーディーですよね。
日本のスペースマウンテンのように1から作り直すのではなく、元のアトラクションの形を維持したリニューアル工事だから可能なスケジュールなのかもしれません。
全て作り直すとなると何年も工事期間が必要ですもんね。
スプラッシュマウンテン日本のリニューアルはいつか徹底予想
お伝えしたとおり、日本以外のスプラッシュマウンテンはすでにリニューアルが進んでいます。
日本のスプラッシュマウンテンもリニューアルされるとなったらいつ頃なのかを予想していきましょう。
日本のスプラッシュマウンテンリニューアルは2027年以降か
日本でスプラッシュマウンテンがリニューアルされるとなったら、2027年以降になるのではないかと考えています。
理由は、他の大型アトラクションのリニューアルがすでに進んでいるため。
スペースマウンテンは、2024年7月31日をもってクローズし、2027年(時期未定)にリニューアルオープンします!
ディズニーランドには他にも魅力的なアトラクションがたくさんありますが、パークの目玉ともいえる3大マウンテンのうち2つを同時にクローズする可能性は低いのではないでしょうか。
ビッグサンダーマウンテンの待ち時間がやばいことになりそう…
スペースマウンテンがリニューアルオープンし、多くのゲストがそちらに流れるようになったあとで、日本のスプラッシュマウンテン廃止が発表される可能性はゼロではありませんね。
日本もスプラッシュマウンテンリニューアルに向けて動いている?
実は、日本のスプラッシュマウンテンもリニューアルに向けて動いているのでは…と感じる部分がないわけではないんです。
ここ数年、日本のディズニーでは次のような出来事がありました。
- 一部BGMから「ジッパディードゥーダー」が除外される
- 「プリンセスと魔法のキス」の知名度を上げようとしている?
①「ジッパディードゥーダー」の廃止
スプラッシュマウンテンのテーマ曲、「ジッパディードゥーダー」は、以前はリゾート内のさまざまなところで流れていました。
しかし2024年現在、ディズニーランドエントランスのBGMやディズニーリゾートラインの駅舎BGM、ボン・ヴォヤージュ店内BGMなどから「ジッパディードゥーダー」が除外されています。
さらにDVDやブルーレイに収録されたショーから、「ジッパディードゥーダー」が流れるシーンがカットされていることも…
明るくて楽しい曲なのに、聴けるところが減っちゃったのは悲しいわね…
この動きは日本だけでなく、スプラッシュマウンテンのない海外パークでも同様の動きがあるんですよ。
ディズニーランド・パリや香港ディズニーランドでも、「ジッパディードゥーダー」がBGMから姿を消しています。
②「プリンセスと魔法のキス」の知名度を上げようとしている?
フロリダとカリフォルニアのスプラッシュマウンテンは、「プリンセスと魔法のキス」をテーマにした「ティアナのバイユーアドベンチャー」というアトラクションに生まれ変わります。
…日本でも、「プリンセスと魔法のキス」の知名度を上げようとしているのでは…という動きが散見されることに、皆さんは気づいていましたか?
- アドベンチャーランドのロイヤルストリートにルイスとレイの壁画が追加された
- ファンタジースプリングスホテルにティアナの絵やドレスが飾られている
- 2024年ハロウィンにドクターファシリエが登場!
- 新キャッスルプロジェクションにティアナとナヴィーンが登場!
【ルイスとレイの壁画】
「プリンセスと魔法のキス」の舞台は、アメリカのニューオーリンズ。
同じくニューオーリンズを舞台とするアドベンチャーランドのロイヤルストリートに、「プリンセスと魔法のキス」のルイス(ワニ)とレイ(ほたる)の絵が描かれているんです。
【ファンタジースプリングスホテルにティアナのモチーフ】
2024年6月6日にオープンしたファンタジースプリングスホテルには、「プリンセスと魔法のキス」の主人公・ティアナのモチーフが散りばめられています。
絵やドレスが飾られていたり、メダルタイパーで作れるデザインの1つとして採用されていたり…
イクスピアリで開催された「ファンタジースプリングス・ニューチャプタービギンズ展」でも試作段階のティアナのドレスを見ることができましたよ。
【2024年ハロウィンにドクターファシリエが登場!】
2024年のハロウィンパレードに「プリンセスと魔法のキス」のヴィラン(悪役)・ドクターファシリエが登場しました!
アメリカでのオーディション情報に、2024年の秋に日本でパフォーマンスするドクターファシリエ役の募集が出ていた時点から話題になってました!
ハロウィンのパレードも大盛況だったうえ、ディズニーランド・ディズニーシー両パークでグリーティングにも登場したドクターファシリエ。
SNSでも大きな話題を集めましたね。
なおファシリエが出演したハロウィンのパレード「Into the Frenzy」は、2025年も演目変更なしで行われることが発表されています。
【キャッスルプロジェクションにティアナとナヴィーン登場】
2024年9月20日に始まったシンデレラ城の新しいキャッスルプロジェクション「Reach for the Stars」には、事前告知されていなかったキャラが多数登場していて話題になりました。
その中には「プリンセスと魔法のキス」からティアナとナヴィーン王子の姿も…!
ドクターファシリエより10日ほど早く、東京ディズニーリゾートのエンターテイメントに出演したということになりますね。
「プリンセスと魔法のキス」はディズニー初の黒人プリンセス・ティアナが活躍する映画で、日本でも2010年に公開されましたが、他のディズニー映画と比べると少し知名度が控えめではないでしょうか。
公開から10年以上が経った今、こうして日本にたくさん取り入れられているということは…
スプラッシュマウンテンをリニューアルする際の題材として取り上げたときに少しでもゲストが受け入れやすいようにしているのかもしれません。
リニューアルされるとしたらテーマのみ変更の可能性も
日本のスプラッシュマウンテンがリニューアルされる場合、アメリカ同様に現在のアトラクションの形は維持したままでテーマのみ変更となる可能性が高いと考えています。
その理由は、スプラッシュマウンテンとクリッターカントリーの関わりの強さです。
クリッターカントリーは、スプラッシュマウンテンがあるエリアの名前だね。
スプラッシュマウンテンは、もともとはチカピンヒルという名前の山でした。
しかしある日、密造酒を作っていたアライグマのラケッティが醸造機を爆発させてしまい、ビーバーブラザーズが作っていたダムが決壊…
それにより、チカピンヒルからは大量の水が吹き出してしまったんです。
小動物たちがこの水の流れを生かして丸太で激流下りを始めたのが、今のスプラッシュマウンテンなんですね!
密造酒を作っていたラケッティさんは足を洗って軽食店「ラケッティのラクーンサルーン」をオープンさせ、ビーバーブラザーズはカヌーのアトラクションを始めました。
つまりこの「スプラッシュマウンテン始まりの物語」は、今のクリッターカントリー全体に大きくつながっているんです。
水が噴き出す山・チカピンヒル(=スプラッシュマウンテン)がなくなってしまっては、クリッターカントリーが成立しなくなってしまうので、山自体をなくす可能性は低いのではないでしょうか。
ただし…ディズニーシーではポートディスカバリーのバックグラウンドストーリーを捻じ曲げてまで「ストームライダー」を閉鎖したので…
絶対にないとは言い切れないのが怖いところです。
《最新情報》
2024年11月30日をもって、クリッターカントリーにあるショップ「フート&ハラー・ハイドアウト」がクローズすると発表されました。
こちらのショップは「クリッターカントリーに住む小動物の子供たちが声を掛け合って作った隠れ家」という、エリアと関わりの深いストーリーを持つお店なのですが…
なんか、クリッターカントリー全体をなくすための準備をしてる…?
あまり考えたくはないですが、スプラッシュマウンテンがなくなるだけでなくエリア全体が新しいものに刷新されるという可能性もあるのかもしれません。。
ディズニーランドパリでは別テーマで新設の動き
2024年8月11日、D23でスプラッシュマウンテンに関する大きな発表がありました!
それは「ディズニーランドパリにライオンキングをテーマとするスプラッシュマウンテンを新設する」ということ。
明確に「スプラッシュマウンテン」と言われたわけではないですが、滝つぼにダイブするボートライドなので実質スプラッシュマウンテンですよね!
これによって、日本のスプラッシュマウンテンも「ライオンキング版にリニューアルするのでは?」という可能性が浮上しています。
新しいアトラクションができることはとてもうれしいこと。
しかし別の作品をテーマにしたスプラッシュマウンテン状のアトラクションが海外に誕生することにより、日本のスプラッシュマウンテン存続が心配になってきますね。
スプラッシュマウンテン廃止の理由を徹底解説
人気のアトラクションである上に、クリッターカントリーとも関わりの深いスプラッシュマウンテン。
それなのに、なぜ廃止が噂されるのかの理由を見ていきましょう。
スプラッシュマウンテン廃止の理由①元ネタ作品「南部の唄」
アメリカでスプラッシュマウンテンが廃止に至った理由は、元ネタとなっている映画「南部の唄」にあります。
「南部の唄」…聞いたことない、という方も多いのではないでしょうか?
実はこちら、古くから「差別的だ」「誤解を招く表現がある」といった批判を受け、アメリカでは早々に公開自粛となってしまった作品なんです。
日本でも昔はVHSがありましたが今は廃盤となっていて、ディズニープラスを含めて「南部の唄」を視聴できる方法はありません。
スプラッシュマウンテンにそんな差別的なシーンなんてあったっけ?
スプラッシュマウンテンは、「南部の唄」そのものを取り上げているわけではないんです。
「南部の唄」がどういった作品なのかというと…
お話の舞台は奴隷解放宣言後のアメリカ。
白人の少年ジョニーは、黒人のリーマスおじさんと親しくなります。
リーマスおじさんはジョニーに「うさぎどん・くまどん・きつねどん」が登場する物語を語って聞かせるなどして交流を深めます。
スプラッシュマウンテンは、リーマスおじさんがジョニーに聞かせてあげたお話の部分なんですね。
この部分にはもちろん何も問題はないのですが、作品全体が批判を受けたことがスプラッシュマウンテンにも影響しているんです。
「奴隷解放宣言後すぐのアメリカで黒人と白人が仲良くしているのは事実とは異なる」という意見などが多かったようです…
そのほか、リーマスおじさんが白人の登場人物を「様付け」で呼んだり、ジョニーのお母さん(白人)がリーマスおじさん(黒人)を解雇しようとするシーンがあったりなど、問題点は1つではありませんでした。
うさぎどんたちのストーリーには何も問題がないとはいえ、「南部の唄」はアメリカの歴史を考えるとやはり引っかかってしまう部分の多い作品だと言えますね。
スプラッシュマウンテン廃止の理由②ブラック・ライブズ・マター
「南部の唄」が問題視されてからも、スプラッシュマウンテンはずっと運営を続けていました。
それが急に廃止に向けて動き始めたのは、アメリカでの社会運動「ブラック・ライブス・マター」がきっかけになっています。
ブラック・ライブス・マター(Black Lives Matter)は人種差別廃止を訴える運動です。
白人による、黒人に対する暴力行為や傷害事件などは、日本でもニュースとして取り上げられてきましたよね。
この運動によって影響を受けたエンターテイメント会社は非常に多く、もちろんディズニーもそのひとつ。
これを受けてアメリカのスプラッシュマウンテン廃止が一気に加速したと言われています。
差別的な表現を含む他アトラクションの対応
実は、差別的な表現が含まれるとされるアトラクションはスプラッシュマウンテンの他にもあるんです。
アトラクション名 | 問題となる表現 |
カリブの海賊 | 女性のオークションシーン |
ウエスタンリバー鉄道 | ネイティブアメリカンを「インディアン」と表現 |
蒸気船マークトウェイン号 | ネイティブアメリカンを「インディアン」と表現 |
これらは日本のゲストからも「あまりよくないのでは…」と心配されながらも、2024年11月時点で修正されていません。
リバ鉄とマークは西部開拓時代だからね…
あえて当時の表現のままにしてるのかもしれないけど…
「ジャングルクルーズ」に登場する原住民のサムは、昔は干した首を売っていましたが、その後果物売り、さらにお守り売りに変更されています。
このように、アトラクションの一部のみに問題がある場合は、そこだけリニューアルをすれば解決するのですが、スプラッシュマウンテンの場合はちょっと違っていますよね。
アトラクション自体に問題のシーンがないにも関わらず、元ネタが原因で廃止されるかも…というのは、今のスプラッシュマウンテンのファンとしては納得しづらい部分があります。
「人種差別」という深い問題が根底にある…と頭では理解できても、複雑な気持ちになっちゃいますね。
スプラッシュマウンテンなくなる?日本リニューアルいつで廃止理由は?まとめ
今回は、人気アトラクション「スプラッシュマウンテン」がなくなるという噂について深掘りしてきました。
以前は日本以外にもアメリカの2パークに存在したスプラッシュマウンテンですが、いずれも2023年に廃止され、今では世界のディズニーのうち日本でしか楽しめないアトラクションになっています。
アメリカでのスプラッシュマウンテン廃止理由は、元ネタの映画「南部の唄」が差別的な表現を含むとして問題視されたことにあります。
2024年11月現在、日本のスプラッシュマウンテンがなくなるという発表はありません。
しかし今後、日本だけスプラッシュマウンテンがまったく内容変更されずにずっと続く…という可能性は低いでしょう。
外国人観光客もたくさん訪れる場所ですし、何より多様性が重視される時代。
「すべてのゲストが快適に過ごせるように」という理念を実現するために、アメリカと同じ理由で日本のスプラッシュマウンテンが廃止されてもおかしくはありません。
実際に日本でも、「ジッパディードゥーダー」が流れる場所が減っていたり、「プリンセスと魔法のキス」の知名度を上げようとしているように感じられたり…
水面下ではリニューアルに向けて動いているのかもしれません。
しかし現在、日本のディズニーランドはスペースマウンテンの大規模リニューアルをひかえています。
3大マウンテンのうち2つを同時にリニューアルさせる可能性は低いため、日本のスプラッシュマウンテンが廃止・リニューアルに至るとしたら2027年以降になる可能性が高いのではないでしょうか。
アメリカの場合は発表から1ヶ月半で廃止されちゃってるけど、日本のディズニーは早めに発表を出してくれる傾向にあるよ!
いつ「スプラッシュマウンテンがなくなる」と発表されても悔いが残らないように、乗れるタイミングでしっかり乗っておきましょう!
夏の間はスプラッシュマウンテンのDPA完売時間が早くなりますので、絶対に乗りたい人は入園したらすぐ買うことをおすすめします♪
\ お泊まりで夜まで遊び尽くそう /